はなれてつたわる:視覚
町田市で作曲家やってるTomです。とあるあいさつのはなし。
*
ややとおくにみえる、知人。「じゃあねー」とあいさつに、てをあげる(←それ、きこえてない)。
みぎてを、まずは垂直方向へ掲げる。すると。
こちらを認知した彼もまた、まったく同一のタイミング、速度でみぎてを掲げてくれるぢやないか。
どちらもが自発的におこなった運動が、グーゼンにもパーペキに同期してしまった。
それをめにした瞬間、彼の腕が即座に体感されることとは、相なった。
*
視覚で認知されるその運動(=あいさつ)は、はなれていたから、おこなわれた。
たがいにむきあった格好から、とりわけうごきのめだつ、上腕にのみ、意識の焦点があたる。
そして、じっさいではおきえない腕のからめあいが体感されたことになる。
あくまでも焦点のあたった腕のみといふのが、ポイント。
*
げんじつに、たがいのうでをからめ、あいさつに掲げる速度に達するのは、不可能。
れんしゅうしていようが、ケガしてしまう。
だいいち、たがいのうでをからめあって掲げるあいさつなぞ、なされるわけがない。
そうであるなら、あのときの体感は、いったいなにを体感していたといえるだろう?
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ややとおくにみえる、知人。「じゃあねー」とあいさつに、てをあげる(←それ、きこえてない)。
みぎてを、まずは垂直方向へ掲げる。すると。
こちらを認知した彼もまた、まったく同一のタイミング、速度でみぎてを掲げてくれるぢやないか。
どちらもが自発的におこなった運動が、グーゼンにもパーペキに同期してしまった。
それをめにした瞬間、彼の腕が即座に体感されることとは、相なった。
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視覚で認知されるその運動(=あいさつ)は、はなれていたから、おこなわれた。
たがいにむきあった格好から、とりわけうごきのめだつ、上腕にのみ、意識の焦点があたる。
そして、じっさいではおきえない腕のからめあいが体感されたことになる。
あくまでも焦点のあたった腕のみといふのが、ポイント。
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げんじつに、たがいのうでをからめ、あいさつに掲げる速度に達するのは、不可能。
れんしゅうしていようが、ケガしてしまう。
だいいち、たがいのうでをからめあって掲げるあいさつなぞ、なされるわけがない。
そうであるなら、あのときの体感は、いったいなにを体感していたといえるだろう?