たまりば

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はなれてつたわる:視覚

町田市で作曲家やってるTomです。とあるあいさつのはなし。


ややとおくにみえる、知人。「じゃあねー」とあいさつに、てをあげる(←それ、きこえてない)。

みぎてを、まずは垂直方向へ掲げる。すると。

こちらを認知した彼もまた、まったく同一のタイミング、速度でみぎてを掲げてくれるぢやないか。

どちらもが自発的におこなった運動が、グーゼンにもパーペキに同期してしまった。

それをめにした瞬間、彼の腕が即座に体感されることとは、相なった。


視覚で認知されるその運動(=あいさつ)は、はなれていたから、おこなわれた。

たがいにむきあった格好から、とりわけうごきのめだつ、上腕にのみ、意識の焦点があたる。

そして、じっさいではおきえない腕のからめあいが体感されたことになる。

あくまでも焦点のあたった腕のみといふのが、ポイント。


げんじつに、たがいのうでをからめ、あいさつに掲げる速度に達するのは、不可能。

れんしゅうしていようが、ケガしてしまう。

だいいち、たがいのうでをからめあって掲げるあいさつなぞ、なされるわけがない。

そうであるなら、あのときの体感は、いったいなにを体感していたといえるだろう?



  • 2023年05月26日 Posted byTom Motsuzai at 11:00 │Comments(0)

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