間食てふネオテニー(幼形成熟)
町田市で作曲家やってるTomです。
生(=なま)をキーワードに、糖質食品がネオテニーを果たしていると、
生(=なま)パンとネオテニー(幼形成熟)で、確認した。
今回は、間食の固定化がネオテニーそのものだと、みていく。
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そのまえに、まず食事の要(=かなめ)は、栄養。なかでもタンパク質と脂質は、どんなかたちで摂取するのであれ、欠かせない要素。
だけど、もしそのタンパク質がトーフだとして、目新しくないからと、わざわざトーフを
レインボーカラーに染め分けたりするだろうか。
だが、これが糖質食品なら、間食=嗜好品としてあり得るのである;
レインボーベーグルとして(←仰天)。
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単なるカロリー源たる糖質食品は、食べやすさや、そもそも食べることを度外視した遊びの要素、
目に訴えかける要素の強調が、顕著にうかがえる。
例はすぐにおもいつく;
・マカロンをのせたケーキ
・ケーキが刺さったパフェ
・パフェに仕立てたプリン
また、アルファベットに型抜きしたパスタ。
カロリー源にすぎないからと、とめどなく
目に立つ要素を強調する糖質食品は、摂取機会の増大・固定化を、商品としてもめざす。
パン生地や砂糖、飴を用いた飾りにいたっては、口にされることすらかえりみないで制作される。
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その小型のもの、たとえば色つきのアイシングやカラースプレーを飾りつけたドーナツといったものは、ただ
糖質の摂取量を増やす方向でのみ、工夫される。
それゆえ、
・ドーナツにあんこが詰められ(形状はふっくらする)、
・チョコレートがかけられ、
・ナッツを散りばめ、
・あふれんばかりにクリームがはさまれる。
このどれもが、目に立つ要素の強調。
もちろん、いくらこれを口にしたところで、軽食どころか、食事ではない。
必要を満たす食事(=オトナ)から、楽しみが主眼となる間食(=コドモ)へ。
そんなヴァラエティをたのしむ間食が、食事をさしおき、多頻度・固定化するとしたら、ここにも異なったレヴェルのネオテニーがうかがえないか。
ことばをかえれば、
間食の常食化である。
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そして、糖質食品の差異を追いかければ追いかけるほど、かえって視野は閉ざされてしまふ;なぜなら、不必要なもの、役に立たないものこそ、どこまでもヴァラエティが追求されるからだ──ひょっとして、音楽も?
しかしながら音楽への愛は、害にならないとおもふ──糖質の過剰摂取とはちがって。