たまりば

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作曲を学ぶ&楽しむ会のお知らせ

町田市で作曲家やってるTomです。毎月開催の、作曲を学ぶ&楽しむ会のおしらせ。

第48回。しめきりは4月30日。いよいよ、4年が経過した。

https://sakkyoku.ensemble.fan/correction-48

2小節の旋律課題を出します。それを利用して、16小節ていどの小品にまとめてくらはい。編成は自由。

今回の旋律はソ長調、4分の4拍子。



メロディを8小節にかきのばして、かんたんな伴奏をつけたていどでもオーケイ。


メロディを遊び弾きしているうちに、ある特定の楽器が奏しているのが、みえることもある。

それは、ヒトが演奏しているというよりも、楽器自体がヒトの手を介さずに鳴っている状態として、うかびあがる。

それはたとえば、ある特定の楽器の音色を指定して、鍵盤を弾いているような。

その印象喚起は、それぞれの人のもの。

それが、単音楽器の音色だったら、つぎは、伴奏。

それからあとは、はじまりだした音楽がはしりだすのに、伴走するだけ。


応募作品に、寸評つけます。そのあとZOOMを使った質問会を、任意参加で開催(別料金)。

創作時の苦労や、うまくいって鼻高々、または課題旋律の扱いにくさ等々を、おもうぞんぶんブチ撒けてもらいやしょう。

それではあそびのつもりで、まずは上掲のメロディを弾いてみよう。  
タグ :勉強会


  • 2024年04月04日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    間食てふネオテニー(幼形成熟)

    町田市で作曲家やってるTomです。

    生(=なま)をキーワードに、糖質食品がネオテニーを果たしていると、生(=なま)パンとネオテニー(幼形成熟)で、確認した。

    今回は、間食の固定化がネオテニーそのものだと、みていく。


    そのまえに、まず食事の要(=かなめ)は、栄養。なかでもタンパク質と脂質は、どんなかたちで摂取するのであれ、欠かせない要素。

    だけど、もしそのタンパク質がトーフだとして、目新しくないからと、わざわざトーフをレインボーカラーに染め分けたりするだろうか。

    だが、これが糖質食品なら、間食=嗜好品としてあり得るのである;レインボーベーグルとして(←仰天)。


    単なるカロリー源たる糖質食品は、食べやすさや、そもそも食べることを度外視した遊びの要素、目に訴えかける要素の強調が、顕著にうかがえる。

    例はすぐにおもいつく;

     ・マカロンをのせたケーキ
     ・ケーキが刺さったパフェ
     ・パフェに仕立てたプリン

    また、アルファベットに型抜きしたパスタ。

    カロリー源にすぎないからと、とめどなく目に立つ要素を強調する糖質食品は、摂取機会の増大・固定化を、商品としてもめざす。

    パン生地や砂糖、飴を用いた飾りにいたっては、口にされることすらかえりみないで制作される。


    その小型のもの、たとえば色つきのアイシングやカラースプレーを飾りつけたドーナツといったものは、ただ糖質の摂取量を増やす方向でのみ、工夫される。

    それゆえ、

     ・ドーナツにあんこが詰められ(形状はふっくらする)、
     ・チョコレートがかけられ、
     ・ナッツを散りばめ、
     ・あふれんばかりにクリームがはさまれる。

    このどれもが、目に立つ要素の強調。

    もちろん、いくらこれを口にしたところで、軽食どころか、食事ではない。

    必要を満たす食事(=オトナ)から、楽しみが主眼となる間食(=コドモ)へ。

    そんなヴァラエティをたのしむ間食が、食事をさしおき、多頻度・固定化するとしたら、ここにも異なったレヴェルのネオテニーがうかがえないか。

    ことばをかえれば、間食の常食化である。


    そして、糖質食品の差異を追いかければ追いかけるほど、かえって視野は閉ざされてしまふ;なぜなら、不必要なもの、役に立たないものこそ、どこまでもヴァラエティが追求されるからだ──ひょっとして、音楽も?

    しかしながら音楽への愛は、害にならないとおもふ──糖質の過剰摂取とはちがって。  
    タグ :しょくぶつ


  • 2024年03月13日 Posted by Tom Motsuzai at 10:00Comments(0)

    生(=なま)パンとネオテニー(幼形成熟)

    町田市で作曲家やってるTomです。

    火を通してあるのに、生(=なま)と称される食品ジャンルがある。いわく生キャラメル、生チョコレート、生パン等。そのどれもが糖質食品であるのに、まず注意しておきたい。

    その上で、特徴として挙げられるのは;

     ・食感がそれまでの同じ食品に比してやわらかい
     ・焼成してあるのに焼き色が薄い、もしくはついていない
     ・固形物としてのかたちを保つのが困難
     ・水分が多くすぐに味が判別される

    焼き色は、動物の毛並みの色で形容することがある。キツネ色。焼き色が濃すぎると、「親ギツネ色」と、区別できる。反対に薄い場合は、「子ギツネ色」。

    生パンは、この親-子では、子側に位置づけられる。


    類推をさらにつづけると、コドモは肉質がオトナより柔らかく、特別に珍重される(例、仔牛肉)。

    つまり、それ自体で完成しているはずの加工食品であるにもかかわらず、コドモの特徴がみとめられるのだ。ここに、生(=なま)と称される食品ジャンルに、ネオテニー(幼形成熟)がうかがえることになる。

    ネオテニーすなわち幼形成熟について、『動物大百科』第11巻は、次のように説明する。

      とくに顔面の短縮化、皮下脂肪の蓄積及び皮ふの軟弱化は,おそらく幼若期の特徴がオトナまでもちこされる(ネオテニーと呼ばれる現象)の結果であろう.(中略)幼い行動パターンがオトナまでもちこされること(中略)これは家畜をより温順,かつ従属的にし,ひいてはかれらをよりかんたんに手なずけて管理できるようにした(サーベル 1987:11-12).

    ネオテニーは、野生動物を飼い慣らしてペットとする際にも、発現する。その結果、リビアヤマネコのコドモ状態が、イエネコにのぞましい形態として選別、固定されていった。

    おなじくオオカミのコドモ状態が、イヌへ。

    そして焼き色のついたパンの焼成以前状態が、生(=なま)パンへ。


    糖質は、単なるカロリー源であり、いわば嗜好品。

    たいてい間食として摂取される糖質食品を、大人が多頻度にわたって口にすることは、食事(=オトナ)代わりの間食(=コドモ)の固定化として、摂取機会のネオテニー化と、捉えることもできよう。

    同時に、それまでのものよりやわらかい、生(=なま)と称される食品ジャンルは、まだ乳歯段階にあるコドモもすら、示唆しているのかもしれない。

    この擬-コドモ状態は、色もふくめ、視覚に訴えかけるテクスチャーの差異を特徴としているケースが多い。コドモだからと、大きさがそれまでの半分になった、ということではなく。

    そしてこれらの加工食品は、たとえばトロペジェンヌといった、これまで見聞きしたことのないものではない。通常のパンやチョコレートは、すでに食べたことがある。

    そこに今度は、成分または加工状態の差異が、名目としてとびこんでくる。「名目として」とは、もちろん、じっさいに生(=なま)ではないから。

    ネーミングの勝利、または、名づけの力である。

    J.A.サーペル「野生動物の家畜化」『動物大百科』第11巻(1987年,平凡社),8-13.  
    タグ :しょくぶつ


  • 2024年03月12日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    作曲を学ぶ&楽しむ会のお知らせ

    町田市で作曲家やってるTomです。毎月開催の、作曲を学ぶ&楽しむ会のおしらせ。

    第47回。しめきりは3月31日。

    https://sakkyoku.ensemble.fan/correction-47

    2小節の旋律課題を出します。それを利用して、16小節ていどの小品にまとめてくらはい。編成は自由。

    今回の旋律はファ長調、4分の4拍子。



    メロディを8小節にかきのばして、かんたんな伴奏をつけたていどでもオーケイ。


    旋律課題は、はじめるためのきっかけ。

    ゼロからではなく、冒頭の一文が決まっている、文章課題のやうな。

    とはいえ作曲だから、イントロを自分で作りつけ、途中にあてはめてもよい。

    もしくは、コッソリ隠してもよい。つまり、別のメロディを、課題旋律より高い音でくくりつけるとか。

    また、テンポ設定をきょくたんに遅くしたり速くすることでも、メロディへの印象は変わる。

    その用い方を広げるのに役立つのは、あそびでいじくってみる視点

    なんども遊び弾きしているうちに、「これは」と、自分に通じるかたちにであえたりする。

    すかさずのがさず、そのアイデアをかためていく。

    楽器をかんがえるのは、そのつぎ。


    応募作品に、寸評つけます。そのあとZOOMを使った質問会を、任意参加で開催(別料金)。

    あそびのつもりで、まずはじめてみよう。  
    タグ :勉強会


  • 2024年03月11日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    作曲を学ぶ&楽しむ会のお知らせ

    町田市で作曲家やってるTomです。それでは毎月開催の、作曲を学ぶ&楽しむ会のおしらせ。

    第46回。しめきりは2月29日。

    https://sakkyoku.ensemble.fan/correction-46

    2小節の旋律課題を出します。それを利用して、16小節ていどの小品にまとめてくらはい。編成は自由。

    今回の旋律はラ短調、4分の4拍子。



    メロディを8小節にかきのばして、かんたんな伴奏をつけたていどでもオーケイ。


    きらいなことばがあるように、きらいな音、きらわれる音もある。音色といってもよい。

    ただ、そのつかいみちもまた、ある。

    わざと、とりいれることもできるからだ;コントラストとして

    音楽におけるコントラスト(と、その利用)は、きわめて幅が広い。

    たとえば演奏人数なら、100人のオーケストラと独奏の差であるとか。


    応募作品に、寸評つけます。そのあとZOOMを使った質問会を、任意参加で開催(別料金)。

    あそびのつもりで、まずはじめてみよう。  
    タグ :勉強会


  • 2024年02月15日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    楽譜集「こどもたちへメッセージ 外あそび編2」再販

    町田市で作曲家やってるTomです。

    好評につき(←強調)、オイラのピアノ作品「あのくものむこう」掲載の楽譜集が、再販になった。

    http://www.editionkawai.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000007373&search=%A4%A2%A4%CE%A4%AF%A4%E2%A4%CE%A4%E0%A4%B3%A4%A6&sort=

    発行日は、2024年3月1日。

    品切れではない;第2刷発売を、しばし待たれよ。  
    タグ :自作解説


  • 2024年02月02日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    作曲を学ぶ&楽しむ会のお知らせ

    町田市で作曲家やってるTomです。それでは毎月開催の、作曲を学ぶ&楽しむ会のおしらせ。

    第45回。しめきりは1月31日。

    https://sakkyoku.ensemble.fan/correction-45

    2小節の旋律課題を出します。それを利用して、16小節ていどの小品にまとめてくらはい。編成は自由。

    今回の旋律はファ長調、4分の4拍子。



    メロディを8小節にかきのばして、かんたんな伴奏をつけたていどでもオーケイ。


    「和音の使い道をじぶんなりに開拓」と、第44回の作曲を学ぶ&楽しむ会のエントリーで書いた。

    和音は、共通の構成原理をもっている。

    それを複数つなぎ合わせ、じぶんなりの、あらたな表現にしていく。

    これって、ことば(文法と単語)を操りながら、新しいことをいくらでも表現できるのと、相同。

    たしかに音を用いる音楽は、ことばほど、明確な指示対象との結びつきはない。つまり、何を指示=意味させようとしているのか、さだかにはならない。

    ではあるものの、音楽聴取の場では;

     ・音楽聴取による感情の創発
     ・それまでの音楽経験の想起
     ・それまでの音楽事象との関係が、一人ひとりのうちにマッピングされる

    ことばによる表象とおなじことが、生起する。

    ただ、好きな音きらいな音ではっきりするように、音楽は認知次元でももちろんだが、より身体次元で経験される

    だから、きらいなことばもまた、その聴取における身体次元で不快を感じている


    応募作品に、寸評つけます。そのあとZOOMを使った質問会を、任意参加で開催(別料金)。

    あそびのつもりで、まずはじめてみよう。  
    タグ :勉強会


  • 2024年01月29日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    野菜のプロってなんだ

    町田市で作曲家やってるTomです。ある民間団体のはなし(格付けもする)。

    日本野菜ソムリエ協会。新型コロナパンデミック以降にはじまった、その格付け。

    https://www.vege-fru.com/event/seika/


    やってることといえば;

    種目選定→エントリー料徴収→格付け→ブランドロゴ使用料徴収

    味覚評価、食味審査をおこなふ。ちなみに審査者は、当該団体が資格認定した者のみ

    で、対象はトマト、イチゴ、モモ、ミカン、リンゴ、サツマイモ、ジャガイモ、エダマメ。

    果糖そのもの、または澱粉をふくみ、甘さが主眼のものばかり。

    コメントも、判で押したやうに甘みに言及している;それを「おいしさ」として。

    結果、甘いものが勝つ。換言すれば、調理の必要がなく、そのまま非加熱で、または茹で・焼きして食べられるものだけが、審査対象。

    トーゼン、そこにゴボウは入ってこない。

    きっとそのうち、トウモロコシも俎上にあげられる(はず)。

    格付けによるマーケティング、ですかね。

    ていうか、そもそもの味覚なり食味に基準がないのに、だふやって格付けられるんですか?

    しかも全国が対象範囲。土壌も気候も収穫時期もちがうのに、たった1日ですべて審査。おおざっぱすぎ。


    「新鮮」もおいしさの基準になりうるのに、それは評価対象に入らないのでしょ。

    みための品評会ならともかく(ミカンは大きさで甘さがちがふ)、食味審査は根本的に、客観的であれないし、無理がある。

    なぜなら野菜・果物は、チョコレートといった、通年味が変化しない加工食品ではないのだ


    当該団体による資格認定者は、「野菜・果物のプロ」といふ。でも、どの分野で?

    タネまたは苗木?←ならタネ・苗木農家。

    栽培?←なら農家。

    農薬?←なら農薬企業。

    肥料?←なら肥料会社。

    販売?←なら小売業。

    消費?←ならだれでも。

    栄養?←なら成分表を覚えただれでも。

    調理?←ならコック。

    そのどれかに該当する方が、たとえばさらに研鑽を積もうと、資格(民間団体だけど)に手を出すなら、理解できる。

    つまり、資格認定がショーバイになってませんか?


    すでに複数年、ひとつの作物を土づくりから撤収までたずさわってても、「精通したプロフェッショナル」とは、とてもじゃないが、じぶんのことを呼べない。

    ましてや、他人の作物を格付けるなんて。  


  • 2024年01月25日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    いまどき翻訳検索→追って出し

    町田市で作曲家やってるTomです。いまどき翻訳検索について、回答があった。

    重要な補足なので、追って出し。


    写真ではプライヴァシー保護のため、ボカされた下部に白文字で、「私たちができるすべてのことは、ボイコットだ」との文章が入っていた。

    その文章が、趣旨として伝わりやすいため、キャプションとした。

    以上。


    おなじ日本語の投稿に、たとえばクメール語で同様のキャプションがついてたら、ドーする。

    ふつうは「かってに意訳したんだな」と、解釈される。

    しかもこれ、大方の読者が解読できる英語だったらみのがされただろうか?

    文字情報の伝達レヴェルで、報道写真としてのチョイスに問題があったとかんがえる。


    ささいにみえる細部、かもしれない。

    しかし、アラビア語学習者にはとりわけ、アラビア語がいいかげんに報道されていると、おもえる。

    とおい(とおもえる)国をちかづけるのが、現地特派員に委任された、使命のひとつ。

    それには、まずことばから。  
    タグ :アラブ


  • 2023年12月30日 Posted by Tom Motsuzai at 14:30Comments(0)

    いまどき翻訳検索

    町田市で作曲家やってるTomです。翻訳ちがい。

    年末恒例、朝日新聞の海外特派員たちによる、各地のエピソード集。

    イスタンブールから、高野裕介氏。2023年12月29日朝刊掲載、「待ちわびる コーヒーのお誘い」。

    アラビア語の写真を掲載し、「私たちができるすべてのことは、ボイコットだ」と、キャプションがついている。

    https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20231229000359.html

    ちなみに原文は:منتجات الداعمة للإحتلال


    いわずとしれた、ガザ戦争を背景に、パレスチナへの連帯表明である;イスラエル占領軍への抗議として。

    だが、的を外した翻訳である

    占領を支持する商品群」が、正しい。だから、ボイコットのはなしにつながる。

    いまどき、上掲のアラビア語文字群を検索エンジンにかけるだけでも、英語への翻訳が出てくる。

    したがってここから、

     ・高野氏はアラビア語をまったく読めない
     ・たった3語のアラビア語を検索にかけることすらしない
     ・翻訳の確認もせずに全国紙に掲載するデスク

    以上が、あきらかになった。

    これ、報道って呼べるレヴェル?


    批判しているのではない。誤りを指摘しているのである。

    コピペでない報道があるからこそ、その吟味ができる。

    ちなみにボイコットなら、世界各地で可能です;もちろん日本でも。  
    タグ :アラブ


  • 2023年12月29日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)