たまりば

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はなれてつたわる:視覚

町田市で作曲家やってるTomです。とあるあいさつのはなし。


ややとおくにみえる、知人。「じゃあねー」とあいさつに、てをあげる(←それ、きこえてない)。

みぎてを、まずは垂直方向へ掲げる。すると。

こちらを認知した彼もまた、まったく同一のタイミング、速度でみぎてを掲げてくれるぢやないか。

どちらもが自発的におこなった運動が、グーゼンにもパーペキに同期してしまった。

それをめにした瞬間、彼の腕が即座に体感されることとは、相なった。


視覚で認知されるその運動(=あいさつ)は、はなれていたから、おこなわれた。

たがいにむきあった格好から、とりわけうごきのめだつ、上腕にのみ、意識の焦点があたる。

そして、じっさいではおきえない腕のからめあいが体感されたことになる。

あくまでも焦点のあたった腕のみといふのが、ポイント。


げんじつに、たがいのうでをからめ、あいさつに掲げる速度に達するのは、不可能。

れんしゅうしていようが、ケガしてしまう。

だいいち、たがいのうでをからめあって掲げるあいさつなぞ、なされるわけがない。

そうであるなら、あのときの体感は、いったいなにを体感していたといえるだろう?  


  • 2023年05月26日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    はなれてつたわる:味覚

    町田市で作曲家やってるTomです。とあるレストランでのはなし。


    しょくじがおわって、サーヴィスの親分とはなしていると、エグゼクティブシェフがテーブルにいらっしゃる。

    merci beaucoup, maestro」と、チャンポンでこえをかけ、あくしゅ。すると。

    それまでにいただいたかずかずのりょうりが、とつじょとしてよみがえる。

    くちにしたそれらは、彼、オリヴィエ・シェニョン氏の口中をもとおり、じゅんびされたものだったと。

    おなじりょうりをつうじて、あたかも彼の口中を体験したかのやうな

    その食感の再体験は、セクシュアルなものですらあった。


    ミシュラン3つ星を5年にわたって連続獲得する、ロオジエ。

    https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/3522_z2o57_jp.pdf

    それだけシェフ個人が前面に立ち、記名性のつよいメニューだからこそ、かんじられた体験ではある。

    また、もちいるやさいは有機無農薬ともいふ。

    かよってるはたけのやさいはつかってもらえない、、。


    で、なんでそんな美食をたのしんだのかって?

    いや、その人生の探究に──。  
    タグ :しょくぶつ


  • 2023年05月25日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    作曲を学ぶ&楽しむ会のお知らせ

    町田市で作曲家やってるTomです。毎月開催、作曲を学ぶ&楽しむ会のおしらせ。

    第37回。しめきりは5月31日。

    https://sakkyoku.ensemble.fan/correction-37/

    2小節の旋律課題を出します。それを利用して、16小節ていどの小品にまとめてくらはい。編成は自由。

    今回の旋律はソ長調、4分の4拍子。




    メロディを8小節にかきのばして、かんたんな伴奏をつけたていどでもオーケイ。


    2小節のメロディといふ、音の羅列。

    そこに感じる一人ひとりの感性が、その先を規定し、やがて創作がはじまる。

    さらにはそこにみずからの状況、そのときの世情、季節等が反映され、作品がおのれの個性をもっていく。

    たんなる音の羅列が、一人ひとりの人生をくくり出した、一回性のものとなっていく。

    それに評価をくわえるって、どういう作業なんだろう。


    応募作品に、寸評つけます。そのあとZOOMを使った質問会を、任意参加で開催(別料金)。

    あそびのつもりで、まずはじめてみよう。  
    タグ :勉強会


  • 2023年05月11日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    『母』アフタートーク

    町田市で作曲家やってるTomです。満席でむかえた劇団文化座『母』公演、5月9日。

    あちこちからわらいが、なみだが、客席をとおりぬけていく。

    ゲネプロよりも、さらに細部の彫りがふかくなった本公演。

    客席に力を得た多喜二の口舌は、さらに堂々と、舞台に朗々とひびきわたる。

    そのメッセージは、現代の99%たるわれわれに、マンマぶつつけられるのだ。


    そして、アフタートーク。

    イタコの口寄せ」と語る、演出の鵜山氏。

    あったことのないひとが、そこにいる。いきて、こころをうごかしたしゅんかんを、めのまえにみせてくれる。

    そして多喜二の弟、三吾(=さんご)氏とのであいを語る、母セキこと、佐々木氏。

    まさに、主演に人を得た演目であった。


    つづいて客席からの応答。「音楽がすばらしかった」との、発言がとびだす。

    なんと。一部なりとそこにかかわれたこと、まことにほこらしい。  
    タグ :音楽雑記


  • 2023年05月10日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    「プロムナード/のあいだに」公開

    町田市で作曲家やってるTomです。アートにエールを!東京プロジェクト採択作品。



    専用サイト閉鎖にともない、動画チャンネルで公開。

    解説は、即興の理路ならびに、動画のコメントに書いた。

    即興=記譜を超えた、再現性のない、音のふるまい。

    それをあのころ、録音で追求──曲間にサンドイッチするかたちで。

    これもまた、新型コロナ禍の記録。  


  • 2023年05月09日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    「こどもたちへ」レビュー

    町田市で作曲家やってるTomです。

    新作発表 at 紀尾井ホールでお知らせしたコンサート。




    そのレビューを、日本作曲家協議会 会報(2023年5月号、Vol.238)に書いた。

    ちいさな出演者たち(と、その演奏)に、おおいに触発された。

    とはいえ、オイラの作品を弾いてくれた宗茂くんとは、たいして背格好がちがわない、、。  


  • 2023年05月02日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)