たまりば

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即時停戦てふヴィジョン

町田市で作曲家やってるTomです。ガザからの退避要求とは。


2023年10月16日。イスラエル大使館から、ずっととおく。主催者発表で600名。

即時停戦をもとめる抗議デモ。

とあるアラブ人男性が、マイクをとる。だいたい、こんなかんじ(英語スピーチ);

1948年、700,000人がパレスチナの土地を追われた。

現在、1,000,000を超えるガザ住民が、追い出されようとしている。

これは、第二のナクバではないか。

じぶんの家族が、大切な人がその一人だったらと、想像してほしい。


ナクバ(=نكبة)とは、アラビア語で、破局のこと。パレスチナ人アラブが被った、1948年の難民化を、特に指す。

そのときよりもさらに大規模な難民化が、今目前に迫っているとの指摘には、虚をつかれた。


だが、その難民化こそ、イスラエルの一貫した信念遂行だとしたら。

イスラエル主流派の立場について、エドワード・サイード(1935- 2003)は、次のように述べている。

  パレスチナ人は従属的な地位に置かれねばならず、できれば退去させるのが望ましいとなっています[強調は筆者]。これに代わる別の道として信用に値するものがシオニスト主流派の考えのなかに出てきたことは一度もありません(サイード 2005:146)。

1993年1月18日のインタビューから、30年。サイードの発言は、やはり確証されたといえる。


だからこそ、世界各地で、即時停戦を声高に叫ばねばならぬ。

確定された未来などない;未来へのヴィジョンを欠いたとき、現状肯定が、おとずれる。


そして、彼の先導でぶっつける、英語のシュプレヒコール。

Free Free Palestine パレスチナを解放せよ
From the River to the Sea ヨルダン川から地中海まで

参照文献
エドワード・W・サイード『パレスチナ問題』(杉田英明訳、2004年、みすず書房)
エドワード・W・サイード『ペンと剣』(中野真紀子訳、2005年、ちくま学芸文庫)  
タグ :アラブ


  • 2023年10月17日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)