たまりば

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彼女たちの時代(=とき)へようこそ 第2回

町田市で作曲家やってるTomです。企画が走り出した。

8月30日、世田谷にて開催。

今回とりあげるのは;ルイーズ・ファランク/Op.50-16

https://okesen.snacle.jp/group_money/detail/733

毎月1回、女性作曲家のピアノ独奏作品で和声を学んでいく、全12回ていどのシリーズ。




これら実地の作品を通じて、和声をまなんでいく。

和声理論を自習するより、実際の作品は、よほどおもしろい。

それは、作品についておたがいに感想を述べ合う機会でもある。

ひとりで演奏が済んでしまふピアノ独奏は、他人の感想を知る機会がかぎられている

その意味でも、勉強会ならではのメリットがかんじとれるかと。

それぞれの音楽経験をわかちあうことで、ひろく、ゆたかになる。

もちろん和声の知識も、キッチリ身につきます


すべての講座を受けると、女性作曲家のピアノ名曲アルバムが完成

それも、あるていど和声的に難易度順で構成されたもの。

まさに一石二鳥。  
タグ :勉強会


  • 2024年08月26日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    糖質過剰礼賛

    町田市で作曲家やってるTomです。めがほしがる。


    だが、摂食障害は深刻。日本経済新聞2024年8月13日朝刊に掲載、「肥満ウォーズ2」から。

      患者は女性が多く、体形や体重に強くこだわる。

    その一人、20-30代の女性のケース。

      退社後に約3000円分のお菓子やパンを買い込み、むさぼり食ってはトイレで吐いた。


    なぜ体形や体重と、糖質食品は二律背反にあるのか。

    単なるエネルギー源たる、糖質(=炭水化物)の過剰摂取は、太るからだ。

      炭水化物は消化されてブドウ糖になり、(中略)これが余ると(中略)大部分は脂質に変えるのです(大櫛 2008:118)。

    だからタンパク質に特化して、3000円分のステーキやハンバーグをむさぼり食う摂食障害は、聞いたことがない。

    つまり、強迫的に、太る糖質食品ばかり、口にしてしまふ心もちが存在する。

    自尊心と、身体イメージが切り結ぶ地点を、積極的に欠損してかかる、精神疾患。

    身体イメージは社会的に構成されるので(他者によって目にされる自己)、半分は社会の病とも、呼べる。


    糖質食品の宣伝戦略には、若く、スタイルの整った、知名度(&好感度)の高い女性タレントが起用される例も多い。

    たとえば、マクドナルド/オレオ クッキーチョコフラッペの宣伝では、多国籍女性アイドルグループ、aespaを起用。

    この商品の糖質量は、57.7グラム。

    ユニバーサル製菓の視点で述べたように、糖質制限における間食は、5グラム以下推奨。

    なんと、驚愕の11倍強にあたる。

    糖質食品のイメージづけそのものを、ネガティヴに改変せねばならぬ。

    砂糖税の導入は、そんな甘いイメージの宣伝と結びついた、摂食障害を減少することにも、寄与できるはず。


    出典:https://cake-news.com/photo/?post=109873&no=19

    巨大なオレオ クッキーチョコフラッペが刺さった店舗↑。糖質の襲来

    大櫛陽一『コレステロールと中性脂肪で、薬は飲むな』(2008年、祥伝社新書)  


  • 2024年08月15日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)

    なつの自由研究:創造性の測定

    町田市で作曲家やってるTomです。AIで、客観的に、測れるらしい。

    https://www.datcreativity.com/task

    たがいに可能なかぎり、意味の重なり合うことのない(と、かんがえる)名詞を10個、英語で記入。

    それを自動判定。ただし複数回挑戦しても、有効な測定結果は初回のみ


    こんなものをヒトに開示したいのは、結果がよかったひとばかり。

    ええ、いわれりゃそーだ、、。



    上位2.65%。

    きばらしに、真剣にとりくんでみるのも、たまにはおもしろいかも。

    意味はともあれ、音の類似で単語を選択しているのが、アラワ。

    そりゃ音楽やってるから、、。  
    タグ :未分類


  • 2024年08月09日 Posted by Tom Motsuzai at 13:30Comments(0)

    多弁な装身具:宝石

    町田市で作曲家やってるTomです。好きなのに、「好き」と言えない心理;男もすなる宝石。

    https://www.asahi.com/articles/ASS851CSZS85UCVL002M.html

    宝石(=真珠)の購入&着用体験を語る、日本文学研究者、ロバート・キャンベル氏。俎上に載せられるのは、パールのロングネックレス。

    原稿用紙6枚分にあたる長口舌。なのに語られることはない単語、「好き」。

    唯一、「私は着物好きなのですが[強調は筆者]」と、ちがうものをとりあげ、そこから遡行して、宝石好きを婉曲に知らしめすレトリックすら駆使。


    なぜ男性が宝石を好きと言えないかは、以前のエントリーうつくしさへの抵抗:かざりと男性と、うつくしさへの抵抗:かざりと男性(承前)で、述べた通り。

    高所得を手にする、高齢インテリオープンリィゲイ男性でも、ジェンダーの壁は高ーい、やうだ。

    そして連発される、否定形ふくめた韜晦(=とうかい)表現:

     ・結局はシンプルな1連ですが←あまり読み手に興味はない
     ・華美すぎない←趣味の問題です
     ・パールをつけても同じようなことが起こります←なぜ宝石の効用から語り出さないのか
     ・宝石や金、プラチナだとしげしげと見つめられることはない←着用部位によるのでは、、
     ・つけるだけで一点で豪華になる←いえ、最低でもジャラジャラ180粒の圧倒的な真珠の洪水です
     ・人の目をそらさないジュエリー←ご自身、ほかの宝石でも試してみましたか?
     ・憎らしいほど、クワイエット・ラグジュアリーの極み←「極み」と言えるほどの比較対象があっての発言でしょうか?
     ・高価な物であっても「ドヤ顔感」が全くない←それも趣味の問題です
     ・男性にぜひお勧めしたいのは、少し勇気を持って←(ストレート)男性の、ジェンダー越境に対して、です


    そしてこの好きを「好き」と言えないがゆえの婉曲表現は、あいかわらずホモセクシュアリティの語り落としと、恐ろしいほど一致している

    年齢も地位も、知名度ならびに高い教養もあるゲイ男性ですら、「好き」をストレートに口にできないコンテクストを、宝石にたいして感じている。

    そして「美しい」と一言も語られないのも、みずからの恋愛・性愛対象への言及が困難なホモセクシュアリティのありようと、不気味なほどに重なってくる。

    男性が宝石を語る困難は、いまだホモセクシュアリティの困難を通じて(も)、顕在化していると、言えようか。


    で、なんでダイヤモンドリングを身につけているのかって?

    -きれいで、「好き」だからです。  


  • 2024年08月08日 Posted by Tom Motsuzai at 09:00Comments(0)

    作曲を学ぶ&楽しむ会のお知らせ

    町田市で作曲家やってるTomです。毎月開催の、作曲を学ぶ&楽しむ会のおしらせ。

    第52回。しめきりは8月31日。

    https://sakkyoku.ensemble.fan/correction-52

    2小節の旋律課題を出します。それを利用して、16小節ていどの小品にまとめてくらはい。編成は自由。

    譜面の提出に、作品のコンセプトを添えてもらって。譜面は浄譜したものでも、手書きを写メ(←死語、、)したものでも。

    今回の旋律はミ長調、4分の4拍子。



    メロディを8小節にかきのばして、かんたんな伴奏をつけたていどでもオーケイ。


    タイトルと音の中身とは。

    寸評では、ときに音符の添削もする

    それは、あきらかにまちがっている音を校正する以上の作業。

    いわば、あらたな作品構築への提案。

    とはいえかってに書き足すのではなく、タイトルが規定する作品の伸びていく方向へ
    書いてきた音の動きを、さらに発展させる作業。

    つまりタイトル次第で、音楽を深化させてく内容が変化していく。

    歌詞のない音楽がかりにすべて「無題」だったら、いかにも味気ないよね。

    タイトルも、作品の一部


    応募作品に、寸評つけます。そのあとZOOMを使った質問会を、任意参加で開催(別料金)。

    それではあそびのつもりで、まずは上掲のメロディを弾いてみよう。  
    タグ :勉強会


  • 2024年08月07日 Posted by Tom Motsuzai at 09:30Comments(0)