たまりば

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糖質過剰礼賛

町田市で作曲家やってるTomです。めがほしがる。


だが、摂食障害は深刻。日本経済新聞2024年8月13日朝刊に掲載、「肥満ウォーズ2」から。

  患者は女性が多く、体形や体重に強くこだわる。

その一人、20-30代の女性のケース。

  退社後に約3000円分のお菓子やパンを買い込み、むさぼり食ってはトイレで吐いた。


なぜ体形や体重と、糖質食品は二律背反にあるのか。

単なるエネルギー源たる、糖質(=炭水化物)の過剰摂取は、太るからだ。

  炭水化物は消化されてブドウ糖になり、(中略)これが余ると(中略)大部分は脂質に変えるのです(大櫛 2008:118)。

だからタンパク質に特化して、3000円分のステーキやハンバーグをむさぼり食う摂食障害は、聞いたことがない。

つまり、強迫的に、太る糖質食品ばかり、口にしてしまふ心もちが存在する。

自尊心と、身体イメージが切り結ぶ地点を、積極的に欠損してかかる、精神疾患。

身体イメージは社会的に構成されるので(他者によって目にされる自己)、半分は社会の病とも、呼べる。


糖質食品の宣伝戦略には、若く、スタイルの整った、知名度(&好感度)の高い女性タレントが起用される例も多い。

たとえば、マクドナルド/オレオ クッキーチョコフラッペの宣伝では、多国籍女性アイドルグループ、aespaを起用。

この商品の糖質量は、57.7グラム。

ユニバーサル製菓の視点で述べたように、糖質制限における間食は、5グラム以下推奨。

なんと、驚愕の11倍強にあたる。

糖質食品のイメージづけそのものを、ネガティヴに改変せねばならぬ。

砂糖税の導入は、そんな甘いイメージの宣伝と結びついた、摂食障害を減少することにも、寄与できるはず。


出典:https://cake-news.com/photo/?post=109873&no=19

巨大なオレオ クッキーチョコフラッペが刺さった店舗↑。糖質の襲来

大櫛陽一『コレステロールと中性脂肪で、薬は飲むな』(2008年、祥伝社新書)  


  • 2024年08月15日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)