たまりば

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生野菜タケノコ

町田市で作曲家やってるTomです。市内某所でタケノコ掘り。

ところが、逸るきもちの駅で、イキナリかいだんをふみはずし、足首をくじく(合掌)。

待ってる家族(複数)のてまえ、とてもカラ手ではかえれぬ

で、そのまま竹林へ。狩猟採集時代にも、いくらだっておなじことがあったらう。


それはさて、要領説明ののち、スコップで斜面から掘り出す。

塹壕や避難壕ってわけでもなく、たかだか数十センチだ。だがそれが、けっこうな重労働。

収穫は、1時間で5キロほど。生産者は、1日で200キロほど掘るとか。

それをもちかえって数時間後に、調理。地産地消の勝利


通常ならかたいはずの根っこにちかい部位。それが生のまま、たべられてしまう:あたかも野菜スティックのやうに。

焼いてもみる。わずかなえぐみにせかされるやうに、ドンドンお口のなかへ。

タケノコごはんも。部位ごとの食感の差はかんじられない。どこもかしこも、ただ、やわらかい。


なぜやわらかいのかといえば、もちろんこれから節立つ竹へと、成長するまえだから。

伸びゆく仲間を横目に、あえなく主根からきりおとされてゆく、タケノコたち。

そこには、竹とヒトとの、感情のつながりがある。


竹をもちいた楽器は種々、世界中にある。

一例として;インドネシアのアンクルン、中国の竹板(チューバン)、インドはナガ族の竹のクラッパー、タヒチ島の竹笛、ブラジルはマト・グロッソの竹製クラリネットやパンパイプ、マラウィの竹製ささら、タンザニアの竹製の笛ムランジ、南シベリアはトゥヴァ共和国の竹製の口琴。

じぶんの手でタケノコを掘った今、たんなる素材を超えた情動を、そこにおぼえてしまう。




  • 2022年04月26日 Posted byTom Motsuzai at 11:00 │Comments(0)

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