たまりば

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共感覚について

町田市で作曲家やってるTomです。共感覚について、和声のべんきやう会で質問を受けた。

その返信を、ここに転載。なお、名前は伏せてある。

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**さん

たとえば「音の明るさ」といったばあい、音自体が発光しているとはかんがえませんよね。

「明るさ」といったばあい、それはある音の「色」であったり(=彩度)、音の存在する3次元空間の明暗であったり(=明度)。

そうやって、「明るさ」というものを認知しているようにおもいます。

さらに、硬さやきめの細かさ等、触覚次元も動員されているかもしれません。

もしくは、「明るさ」と述べた時点で、視覚認知/認識による解釈を逃れられないとも。


音楽体験において、聴覚のみが動員されているわけではない



場の明るさ、雰囲気といったものも、同時に音楽への印象に寄与しているはず。それらが、聴覚認知と混線するのかも。

さらに、音楽の存在する全的体験のうち、聴覚によるもののみを、音楽認識と呼んでいるのかもしれない。

そんなわけで、共感覚とは、そもそもそこにあるもの。おそらく、各感覚の一対一対応ではない。もっとパーソナルなもの。

われわれが感覚を総動員して、なんらかの表象を理解しようとする以上、必然的に呼び起こされるものではないでしょうか。

トム


タグ :音楽雑記


  • 2023年08月08日 Posted byTom Motsuzai at 11:00 │Comments(0)

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