たまりば

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ながくつかう:ペルシャじゅうたん

町田市で作曲家やってるTomです。

資本主義が要請する(ともいえる)、計画的陳腐化&使い捨てへの対抗戦略を、いかにして個人レヴェルで遂行するか──ながくつかうです。

経年使用が愛着をわかせるモノなら、なおさら。

そんなわけで、実際に使用している、ながくつかえるモノを紹介してみたい。


みごとな作例が16世紀から確認できる、ペルシャじゅうたん。

ペルシャン・ギャラリーさん。

https://www.persian-g.com/

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2003年、3月。一人旅の途次、イランはカーシャーンで、ホームステイのようにすごしたことがある。そのとき敷いてあった、赤いペルシャじゅうたん。

ながいもので、はしっこは巻いたまま。そこにかぞくみんなですわって、いっしょに生アーモンドの処理をてつだっていた。

そんなぐあいで、ペルシャじゅうたんは生活具。インテリアではない。

部分的にいたんだとしても、修理がきく。そのため、産地ごとの糸を用意していると、ペルシャン・ギャラリーさんから聞いた。

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で、カーシャーン産の一枚で、じゅうたんゴロゴロ。冬はあたたかく、夏はサラリとさわやか。羊毛すごい。

赤と紺を主調とする色づかいは、はなやかながらも、こころをおちつかせる。

S. Mahmoudi Aznaveh Kashan: Pearl of the Great Kevir. (Yassavoli Publications, 1999)
上岡弘二編『暮らしがわかるアジア読本イラン』(河出書房新社、1999年)。
V&A美術館ジャミールギャラリー『イスラム美術展 宮殿とモスクの至宝』(V&Aパブリケーションズ、2005年)。


タグ :モノ雑記


  • 2021年10月29日 Posted byTom Motsuzai at 11:00 │Comments(0)

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