作曲を学ぶ&楽しむ会のお知らせ
町田市で作曲家やってるTomです。毎月開催、作曲を学ぶ&楽しむ会のおしらせ。
第27回。しめきりは7月31日。
https://sakkyoku.ensemble.fan/correction-27/
2小節の旋律課題を出します。それを利用して、16小節ていどの小品にまとめてくらはい。編成は自由。
今回の旋律は、ファ長調またはレ短調(ド長調のススメ参照)、4分の4拍子。
メロディを8小節にかきのばして、かんたんな伴奏をつけたていどでもオーケイ。
*
前回の第26回、シb長調の課題は、ファからメロディがはじまる。音階で5番目の音、属音という。
ベートーヴェンの『運命』Op.67 ド短調は、ソソソミbーと、おなじく属音のソで、はじまる。
属音は、各音階の1番目の音(=主音)に次いで、重みがある。
タテにみると、属音は、主和音(ド短調ならドミbソ)を構成する音。
ヨコにみると、属音は、属音-主音といふ時間軸上の推移(=カデンツ)で、つよい対立-回帰の関係を、主音と形成する。
*
ド短調の(はずの)『運命』だが、スコアをみると、第1小節ではすべてのパートでソしか鳴っていない。
だったら、ソを主音とした調性にきこえるのでは。ソだけでは、ソ長調か、ソ短調か、まだわからないけど。
でだしのソをきいて、なぜド短調だと、判断できるのだろう。
それは、だれかが(作曲者当人でも)すでに、この作品をすべてきいてしまって、そこで確定された調性からさかのぼって、判断しているからだ。
*
4分の2拍子からなる、2小節のソソソミbー動機。実は音符からはじまっていない。
そう、第1小節は、八分休符からはじまっている。拍のたりない小節を、不完全小節といふ。
不完全小節は、つぎの小節にくっつき、その完全小節をよびおこすための、きっかけとなる。
ソソソ(=不完全小節)+ミbー(=完全小節)。このヨコのながれを、上述のカデンツにくみあわせてみる。
ソソソ(=属音/対立)+ミbー(=主和音の第3音/回帰)。
第1小節はつまり、ミbーといふ第2小節の主和音をよびだす、属音によるきっかけだったのだ。
*
したがって、ひとつの音の意味を左右するのは、タテとヨコのいちづけ。ときに、同時に作用する。
どちらをより重んずるかは、奏者の演奏解釈や、聴取者の認知にゆだねられる(部分もある)。
*
応募作品に、寸評つけます。そのあとZOOMを使った質問会を、任意参加で開催(別料金)。
あそびのつもりで、まずはじめてみよう。
第27回。しめきりは7月31日。
https://sakkyoku.ensemble.fan/correction-27/
2小節の旋律課題を出します。それを利用して、16小節ていどの小品にまとめてくらはい。編成は自由。
今回の旋律は、ファ長調またはレ短調(ド長調のススメ参照)、4分の4拍子。
メロディを8小節にかきのばして、かんたんな伴奏をつけたていどでもオーケイ。
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前回の第26回、シb長調の課題は、ファからメロディがはじまる。音階で5番目の音、属音という。
ベートーヴェンの『運命』Op.67 ド短調は、ソソソミbーと、おなじく属音のソで、はじまる。
属音は、各音階の1番目の音(=主音)に次いで、重みがある。
タテにみると、属音は、主和音(ド短調ならドミbソ)を構成する音。
ヨコにみると、属音は、属音-主音といふ時間軸上の推移(=カデンツ)で、つよい対立-回帰の関係を、主音と形成する。
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ド短調の(はずの)『運命』だが、スコアをみると、第1小節ではすべてのパートでソしか鳴っていない。
だったら、ソを主音とした調性にきこえるのでは。ソだけでは、ソ長調か、ソ短調か、まだわからないけど。
でだしのソをきいて、なぜド短調だと、判断できるのだろう。
それは、だれかが(作曲者当人でも)すでに、この作品をすべてきいてしまって、そこで確定された調性からさかのぼって、判断しているからだ。
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4分の2拍子からなる、2小節のソソソミbー動機。実は音符からはじまっていない。
そう、第1小節は、八分休符からはじまっている。拍のたりない小節を、不完全小節といふ。
不完全小節は、つぎの小節にくっつき、その完全小節をよびおこすための、きっかけとなる。
ソソソ(=不完全小節)+ミbー(=完全小節)。このヨコのながれを、上述のカデンツにくみあわせてみる。
ソソソ(=属音/対立)+ミbー(=主和音の第3音/回帰)。
第1小節はつまり、ミbーといふ第2小節の主和音をよびだす、属音によるきっかけだったのだ。
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したがって、ひとつの音の意味を左右するのは、タテとヨコのいちづけ。ときに、同時に作用する。
どちらをより重んずるかは、奏者の演奏解釈や、聴取者の認知にゆだねられる(部分もある)。
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応募作品に、寸評つけます。そのあとZOOMを使った質問会を、任意参加で開催(別料金)。
あそびのつもりで、まずはじめてみよう。