たまりば

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『早稲田古本劇場』またはふるほんのむこうがわ

町田市で作曲家やってるTomです。

ほう、古書現世さん。

向井透史『早稲田古本劇場』(2022年、本の雑誌社)


早稲田の、とある古書店ショーバイ日誌。2010年から2021年まで。

著者は、古書現世の店主さん。


早稲田の古書店街は、オイラの通った音大キャンパスからも徒歩圏内。

で、古書現世さんにも、学生時代からあしをはこんでいる。

そういえば店主さんの背格好、店内のようすもおもいうかぶ。

穴八幡宮で開催の早稲田青空古本祭も、200*年にのぞいたことがある。

そんなあれこれが、トーキョーローカルの親近感をわかせる。

いくばくなりともあるいてた風景を、ことなった角度で見せてくれるのだ。


古書店の店内パトロールでみかけるのは、店番してるすがた。

本書では、そこにいたるまでの仕入れにまつわるエピソードも満載。

たとえば;

   近所の方が箱を持ってきた。「これね、中身は本だと思うんだけども…」(中略)はさみ、カッターを使いつつ、(中略)十五分後、ついに中身が現れた(向井 2022:234)。

なにがでてきたかは、よんでのおたのしみ。


店主もひまなら、のぞくお客もひま。または、そううつる。そして勃発する、よそうがいのできごと──いならぶ本の背表紙がみつめるなか。

これは、パフォーマンスとしてのハプニングではないか?紙製のバリケードに囲まれて。

そう、ふるほんに触発されたかのやうに、ヘーボンな日常に失調をきたすひとびと。

  店というのはまさにストリートの延長なのだな(向井 2022:5)

なるほど;こんどのぞいてみるか(←こわいものみたさ)。


タグ :読書雑記


  • 2023年02月17日 Posted byTom Motsuzai at 09:00 │Comments(0)

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