『泣いたり笑ったり』またはふつうのかぞく
町田市で作曲家やってるTomです。みてきたコメディ。
https://mimosafilms.com/naitari/
結婚にむけ、ないしょで両家族をひきあわせる、ゲイ男性カップル。だがそれが、同時に父親のカムアウトだとしたら。
そう、これは壮年ゲイカップルのはなしなのだ。
『An Almost Ordinary Summer』、2019年。
*
父親どうしの結婚話(ホントは再婚)は、これまできずいてきた家族や、父親像の崩壊とも、うけとられる。または、これまでにかさねて、さらなる身勝手な翻弄とも。
そこで口をついて出る、ふつうのかぞく=famiglia normale。
当事者が、このことばをうけとめるのは、かなりつらい──観客としても、ぶつけられる父親としても。
そのふつう=normalが、われわれをしばってきたわけだから。
*
だが、ふつうのかぞくとは。
もっともひらたくとらえるなら、和解もおとずれる、まあまあ愛情にみちた関係。そこに、ジェンダーやセクシュアリティは、差異をもたらす要因たりうるだろうか?
もちろんノーだ;まあまあ愛情にみちた関係とは、たんにその構成員による、たがいの努力のつみかさねだから(一般論)。
*
みもふたもないヘーボンな結論だが、このゲイカップルの結婚(ホントは再婚)が、全国上映されるかとおもふと、よい時代である。
全編これ、男女がまくしたてる、イタリア語の快楽(フランス語も、すこし)。「piano(=静かに)」と、大声で叫んでる、、。
イタリアの情熱とは、大声でなされる会話かと。
映画を現実と、おもわず錯覚。
https://mimosafilms.com/naitari/
結婚にむけ、ないしょで両家族をひきあわせる、ゲイ男性カップル。だがそれが、同時に父親のカムアウトだとしたら。
そう、これは壮年ゲイカップルのはなしなのだ。
『An Almost Ordinary Summer』、2019年。
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父親どうしの結婚話(ホントは再婚)は、これまできずいてきた家族や、父親像の崩壊とも、うけとられる。または、これまでにかさねて、さらなる身勝手な翻弄とも。
そこで口をついて出る、ふつうのかぞく=famiglia normale。
当事者が、このことばをうけとめるのは、かなりつらい──観客としても、ぶつけられる父親としても。
そのふつう=normalが、われわれをしばってきたわけだから。
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だが、ふつうのかぞくとは。
もっともひらたくとらえるなら、和解もおとずれる、まあまあ愛情にみちた関係。そこに、ジェンダーやセクシュアリティは、差異をもたらす要因たりうるだろうか?
もちろんノーだ;まあまあ愛情にみちた関係とは、たんにその構成員による、たがいの努力のつみかさねだから(一般論)。
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みもふたもないヘーボンな結論だが、このゲイカップルの結婚(ホントは再婚)が、全国上映されるかとおもふと、よい時代である。
全編これ、男女がまくしたてる、イタリア語の快楽(フランス語も、すこし)。「piano(=静かに)」と、大声で叫んでる、、。
イタリアの情熱とは、大声でなされる会話かと。
映画を現実と、おもわず錯覚。