たまりば

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動物の第6感

町田市で作曲家やってるTomです。観察してるつもりが、されてたってはなし。

ワシタカ類のまぢかな飛翔を期待できる、多摩動物公園のフライングケージ。あくまでも、相手がその気になったらだけど、、。

で、オオワシのそれを期待して、カサもってがんばるヒト、ひとり。フライングケージに到着。15時32分頃。

15時45分に飼育員が到着。エサをあちこちにくばるものの、どの一羽もあめのなか、ピクリともしない。

それでもやがて、イヌワシとオジロワシが飛翔をみせ、エサにありつく。

めのまえのオオワシは、あいかわらずピクリともしない。ときに鳴き、ときに排泄行動。しかし、めのまえのヒトがみまもるなか、エサにむかうようすはみせないまま。

そのうち、このオオワシはめのまえのヒトが飛翔を期待しているのをしっていて、うごかずにがんばっているのではないかと、おもわれだす。

「武士は食わねど高楊枝」とのことわざが、しきりにおもいうかぶ。しかし、それになんの得があるのか(と、ヒトはぎもんにおもう)。

チラチラ時計をみつつ、せめてエサが到着してから1時間後、16時45分までがんばろうと。そしたら。

おお、とうとうオオワシが飛翔!すぐに時計を確認する。16時45分。

それからは、肉片をのんびり一羽で採食行動。いぜんも採食行動をかくにんしたのと、おなじばしょで。あきらかに定位置。

それにしてもオオワシの飛翔と、ヒトが観察のタイムリミットにした時刻が、ピッタリかさなったのは、なにが説明するだろう。

ヒトをガックリさせようと(←やつあたり)、動物の第6感とよりほか、かんがえられない。雨中の、いないふり凍りつき観察(=ヒト)と、エサをまえに(=オオワシ)、異種間のがまんくらべ。

しかしながらヒトは、よろこびにみちて17時閉園の鐘をききつつ、帰途につきましたとさ。


ちなみに『オオワシ Steller's sea eagle』というタイトルで、ピアノ、オーボエ、ホルンの三重奏も書いている。解説はこちら


  
タグ :どうぶつ


  • 2021年11月03日 Posted by Tom Motsuzai at 11:00Comments(0)