音楽に明け暮れる日々とパキラ

町田市で作曲家やってるTomです。ひきつづきタイムリーなレトリックについて。

2月9日（火）、自民党の幹事長が、火に油を注ぐでとりあげたみずからのコメントへ、つぎの注釈をくわえる。

　　そんな特別深い意味はない。

https://www.asahi.com/articles/ASP293T6MP29UTFK00J.html

これでは、「特別深い意味のな」かった2月8日（月）の発言に、なぜ批判的な注目が集まったのか、説明していない。

「特別深い意味」を否定する意味：発言内容を矮小化すること。しかしながら放った矢と、発したことばは、元に戻りません。

それになにより、あとから矮小化の必要な発言を、なぜわざわざ記者会見で述べたのか。

結果、本人がさらなる釈明をもとめられる、特別深い意味のあるイシューであったと、周知してしまった。

それも発言の翌日に釈明する緊急性は、傷を深めてしまったとの事実認識からでしょう。

シンプルなジェンダー平等原則を、発話（をふくめたパフォーマンス）で、ねじまげようとする試み。

根本にかえりましょう：ジェンダー差別は許されない。

「内閣総理大臣を務め、党の総裁であられた」方なら、なおさら（←そもそもこっちを擁護するはずだった）。